Wed, August 22, 2018

2010年10月号(9月5日発売号)マサイのジャクソンさん初来日 ソトコト10月号



マサイのジャクソンさん初来日
ソトコト10月号

今年の6月、マサイの青年リーダー、ジャクソン・オレナレイヨ・セイヨさんが初来日し、日本各地を一緒に講演して回った。
ジャクソンは伝統的な牧畜生活を続けてきたマサイ人で、5年前、私の長年の親友、永松真紀さんが第二夫人として彼のもとに嫁いだ。

変化の激しい現代アフリカにおいて、森林破壊や干ばつなどの深刻な問題にさらされながらも、地域の自然環境を守り、新しい時代に対応すべく様々な活動を展開しているジャクソン夫妻。日本各地でマサイの文化や生き様を伝え、多くの人々との楽しい交流を行った。

ジャクソンが暮らしているのは、ケニア共和国リフトバレー州トランスマラ県エナイボルクルム村。象、ライオン、ハイエナ、ヒョウ、シマウマやキリンなど、豊富な野生動物が自然そのままの状態で生きるその中で、ジャクソン一家は何百頭もの牛やヤギの群れを放牧させながら暮らしている。自然の中で生き抜いていく知恵、次世代へと伝統を伝え続けてきたシステム、動物たちとのコミュニケーションの方法、現在彼らの地域が経験している変化など、とても親しみやすく語ってくれた。アフリカと日本の距離が一気に縮まり、今すぐにでもエナイボルクルム村に遊びに行きたいと思った人は多かったことだろう。

ジャクソンは、都会でも田舎でも、日本の様子を興味深く観察し、柔軟に受け入れて的確に理解していくので驚いた。都会ではなかなか道を覚えられないが、森の中ならひとりで歩いても決して迷子にはならない。自然の中も共に歩き、六本木ヒルズの展望台にも登って巨大な東京の街を共に眺めた。ジャクソンと共に旅をすると、日本の様々な表情が今までとは違って見えてくる。私にとっても、発見に満ちたとても新鮮で楽しい旅だった。

旅の最後に、ジャクソンは、もしも日本からたったひとつだけ何かをケニアに持って帰れるとしたら、何を持って帰りたい?と質問された。少し考えてから、彼は、「決して涸れることのない、澄んだ水がとうとうと流れる川」と答えた。

私たちはジャクソン初来日を決めた当初、発展した大都会でジャクソンが疲れてしまったり悪影響を受けてしまわないかということを最も心配したのだが、彼が日本で一番印象深く感じたのは、むしろ、日本の自然の豊かさだった。日本人である私は、環境破壊や都市化にばかり目がいってしまい、批判的になってしまいがちだが、本来日本はマサイの人がうらやむほどの豊かな自然に恵まれた場所なのだ。日本の美しい山や川を、なんとしても守りたいと、つくづく実感させられた。

違う場所で生きる者同士が出会い、共に与え合い学び合うのは良いことだ。さぁ、次はエナイボルクルム村に遊びに行こう! ジャクソンが、フンコロガシや薬になる木の根っこなどを見せながら散歩に連れて行ってくれる。夜は焚き火を囲んで語り合おう。象の足音やハイエナの鳴き声を聞きながら、満天の星空を共に眺めよう。

マサイ村へようこそ!ホームページ http://www.masailand.com/

 

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