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2007年11月その2 平和は自分で作るもの


平和は自分で作るもの                     2007年11月18日

先日、秋の日本全国ツアーを行ったときに沖縄本島北部の高江に立ち寄った。自然豊かな森の里に、とんでもないことが起きているという。

東村高江区は、ヤンバルクイナをはじめとする多くの貴重な動植物を育む美しい森に囲まれた、自然豊かな地区だ。人口は157名。そのうち小中学生は14人、そして未就学児11人の子どもたち。そんな静かで平和だった高江に、いま、米軍のヘリパッド建設が強行されようとしている。

沖縄のあちこちにある米軍基地が、このやんばるの森にもある。北部訓練所(ジャングル戦闘訓練センター)といって、米兵たちが密林での戦闘技術を磨くための訓練所なのだそうだ。その中に、「オスプレイ」という巨大なヘリが離着陸するためのヘリパッド(ヘリコプター着陸帯)を建設することが決定し、反対する住民たちの声を無視する形で推し進められている。

それに抵抗するために、反対派の住民たちが進入路に通じる4つのゲート前で、今年の7月2日から座り込み行動を続けている。驚いたことに、その座り込み行動は、たった4家族で踏ん張っているのだという。朝に夜に、ゲートの前に座り込み、建設資材などが搬入されることを阻止している。私が沖縄の友人からその話を聞いた10月初旬は、すでに100日間もの座り込みが実行されている最中だった。

彼らは主に、平和と自然を愛する、ごく普通の住民たちであり、それまで過激な人生を生きてきたわけではない。しかし、彼らは立ち上がり、大きな力への抵抗をはじめた。しかも、たった4家族で力を合わせて。

もしもあなたの暮らしている家の真上を、昼夜かまわず、縦横無尽に爆音を響かせて戦闘機が飛びかうようになったら、あなたならどうしますか? この4家族は、何としてでも守りたいと思ったのだ。自分たちの平和な暮らしを、美しい森を、そして子どもたちがのびのびと成長できる環境を。

私は、彼らにただ会いたくて、座り込み現場まで行った。彼らは、素朴で心優しい、とてもステキな人々だった。そして夜には、彼らの集会所に集まり、語り合い、共に歌を歌った。

一人ひとりの人間の、ささやかな暮らしや幸福、それは、あまりにも巨大な力や世界のカラクリの中で、無残にも踏みにじられてしまうことがこの世の中にはよくある。だけど、無力感に打ちひしがれず、決してあきらめない人々がここにいる。

アフリカでも、米国が間もなくサハラ砂漠以南のアフリカ各地に常駐軍事基地を建設するというウワサがある。紛争で多数の人々が殺されたり難民になっても、世界的な関心が薄いアフリカは、世界の軍事産業の格好の餌食とされ、武器の実戦テストの場にもされてきている。

知らなかった、では済まされない。世界のカラクリを知る勇気を持たねばならない。平和的思考の持ち主なら、誰もが望む、「平和な世の中」は、待っているだけでは決してやってはこない。

平和への声をあげたい人は、まずは高江に行ってみてほしい。あきらめない4家族が、疲労で倒れてしまわないように、どうか皆さん応援してほしい。一人ひとりはちっぽけでも、できるだけ多くの力が集まれば、巨大な権力にも勝てるはずだと信じよう。

*「ヘリパッドいらない住民の会」が、協力を求めています。現在では、支援者が少しづつ集まっています。
http://takae.ti-da.net/ (やんばる東村高江の現状) tel 090-9789-6396

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