Thu, October 18, 2018

神よ、どうかケニアに愛と平和と祝福を (大西 匡哉)


神よ、どうかケニアに愛と平和と祝福を。  by 大西 匡哉           2008年01月01日07:02
ここ数日ナイロビ及びケニア全土で起こっている出来事に胸を痛めている人も多いと思う。
ほんとにこんなことが現実に起こっているなんて、悪い夢なら早く覚めてほしい。

まがいなりにもケニアは民主国家なのだから、そのもっとも重要なイベントである大統領選挙で票の水増しがされているなんて許されるわけがない。
こんな形で大統領が選ばれてこの国が良くなるわけがないではないか。
反対派ODMのライラオディンガはこれを不服とし選挙のやり直しを求めたがECK(選挙管理委員会)はこれを拒否。
そもそもECKは現政権の息のかかった人がほとんどのようだ。

今日の午後僕が目撃したのは、ウフルパークでおこなわれようとしていた反対派ODMの集会に向かう群衆だったようだ。
その群集に対しやたらに発砲している兵士たちの姿。威嚇だったのかそうじゃなかったのかは定かではないが、逃げ惑う群集の叫び声の中、
あの乾いた銃声が間近に迫ってきたとき、逃げ込むところもどこにもなく、心底縮み上がる思いがした。

一緒に逃げたキベラの青年ははき捨てるように言った。
「最悪だよ。こんなこと俺たちは望んじゃいない。俺たちは毎日食べて、生きていければそれでいいんだ。でも不正は良くない。
こんな形で大統領の座に居座るなんて。キバキは席をはずすべきだよ。」

BBCのニュースでは120人以上が警察の発砲で死亡したと伝えている。
もちろんここにはスラムでの死者は含まれていない。
軍力で無理やり抑え込もうとしている。これはもう独裁体制だ。こんなことが許されるのか。
キスムでも大混乱で警察の発砲で40人以上の死者が出ている。
モンバサでも10人以上死者が出ているが、バーティ、カテンベ、マテラたちのいるミリティーニ村では、
多少の混乱はあったものの今は収まっているそうだ。
長老マテラも「自分の集落からこの騒乱に参加したものは一人もいない。みなおとなしく事態が収まるのを待っているよ。」といっていた。

一方現職キバキを支持するキクユの人達の多いナイバシャでは大統領継続を祝うパレードがおこなわれたようだ。

国内の報道機関は完全に規制されている。情報はむしろBBCなどの海外の報道機関のほうが詳しく報道されているようだ。

このパンガ(大ナタのようなもの。ルワンダの虐殺でも民兵たちが手にしていた。)を手にした男の写真をもう一度見てほしい。

殺すほうも殺されるほうも僕等と同じ人間だ。

今日繰り返しBBCラジオで流れていたODMの若者たちは銃声が轟く中口々に「今の政府に任せていたら何も変わらない。
今変えなければならない。自分たちは国のために死ぬ覚悟だ!」と叫んでいる。

彼はほんとにそう思っているかもしれない。しかしただ煽られて便乗している人も多いのではないかと思う。

各地でこの混乱に便乗して店舗に押し入り略奪が起こっている。
僕たち人間の欲望とはいったい何なのだろうか?

この写真の男たち。どちらにも家族がいて、もしかしたら子供だっているかもしれない。
こんなことが起こらなければ一緒に楽しい時間をすごす事だって出来たかもしれない。
いったい何が彼をこうも変貌させてしまうのだろうか?

今はほんとに祈るしかないです。
神よ、どうかケニアに愛と平和と祝福を。

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