Wed, October 18, 2017

マゴソOBOGクラブもケニア音楽フェスティバル全国大会に出場です


皆さん、こんにちは。
とても嬉しいニュースなのですが、マゴソOBOGクラブもケニア音楽フェスティバル全国大会に出場することになりました!
本当にうれしいです。

マゴソOBOGクラブというのは、マゴソスクールとジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)の子どもたちが小学8年生を卒業してからあと、セカンダリースクールや職業訓練校などに進学していく生徒たちが入る、「永久会員」のクラブです。
現在、メンバーは45人で、会長はマゴソ一期生のオドンゴ君(Ol Kejuado High
School 3年)です。

私にとっては、一番のお気に入りのチームです。
なぜかというと、マゴソスクールやジュンバの子どもたちは子どもですから、困難な状況に追い詰められた子どもたちは大人が保護して助けてあげる必要がありますが、それを卒業してマゴソOBOGクラブになったら、もう子どもじゃなくて、自分たちの努力で自分の道を切り開き、そしてマゴソを助けてくれる力になり、意志のある存在になるので、とても面白いのです。
その境目が8年生卒業時、ちょうど14歳の時ですが(日本の中2にあたります)、
8年生修了時にKCPEという全国統一試験を受けたあと、私はいつも彼らを集めて話をします。
「今まであなたたちは子どもだったので、子どもには大人の助けが必要だけど、あなたたちはKCPEを終えて8年生を卒業するので、今日から子どもじゃありません。私はもうあなたたちを子ども扱いはしないから、これから先は私の仲間になってもらいたい。一緒にマゴソスクールを助ける力になってもらいたいし、そのためにみんなで力を合わせてがんばろう。あなたたちがこれから自分の努力で切り開いていく道を私も応援するし、そのための手助けもする。だからお互い助け合おう。」
と、そのように話をすると、その瞬間に8年生の子たちの顔つきが変わります。
そのあとは、マゴソOBOGクラブの先輩たちが、ビシビシと鍛えてくれるので(笑)、セカンダリーに進学して1学期もたつと、みんなまるで別人のように成長しはじめます。

一期生の7名は現在、1名はすでに自立(サイディア職業訓練校に進学したメリー)、
あとの6名のうち、病気療養で1年間留年したオドンゴだけがセカンダリー3年生で、あとの5名は最終学年の4年生です。
おなじみ、元ストチルのオビリ君も一期生です。

二期生は15名いますが、皆さんにもおなじみの元ストチルのトニー君や、アギーちゃん、エミテワちゃんは二期生です。
現在、セカンダリー3年生です。

三期生は、皆さんにおなじみの顔としてはワマルア君(よく私が講演で話す、5歳のときにお母さんと2人暮らしでお母さんが病気で、そのお母さんをひとりで介護していた子)、
「あいのりスペシャル」にトニーと一緒に出ていたエリック、など。

四期生には、腎臓移植手術を受けたカテンベ君がいます。

高校生ともなると、いろんな意味でめざましく成長していって、強い意志も出てくるし、すごく面白いです。
みんな自分の方向性もだんだんはっきりしてくるし、将来の夢にむけていろいろな取り組みをしていくようにもなる。そして、マゴソの将来のことも一緒に考えてくれるすごく頼もしい存在になってきます。

みんなそれぞれ向き不向きがあるので、音楽が得意の子もいれば、音楽はまったくダメですごく引っ込み思案だけど絵がうまい子もいるし、作文や詩などに才能がある子もいるし、コンピューターが得意な子もいる。
政治的な意志の強い子もいるし、家事が得意な家庭的な子もいる。
ジャーナリストになりたい子や、政治家になりたい子や、ミュージシャン、画家、医者、看護師、教師、エンジニア、弁護士、会計士、孤児院経営、など、みんないろいろな夢を持っています。

みんな、それぞれの持ち味を生かして、イキイキと生きて、貴重な学生生活をエンジョイして、うまくできる子もできない子も、それぞれに幸せになってもらいたいなと願っています。
特に、高校時代という青春時代を、思い切り楽しんでもらいたいです。
それがきっと、これから先の一生を助ける力になると思います。

そんなわけで、私は今まで彼らをあおりにあおってきたのですが、
勉強が得意ではない子でも、自分の才能をいろいろな方面で思い切り開花させてもらいたいから、音楽や、旅行や、絵画や、国際交流や、演劇や、スポーツや、取材や、いろいろな活動をたくさん彼らと一緒にやってきました。

そしたら、今年はそれが本当に素晴らしい形で開花していっています。

トニーたちはOl Kejuado High School , エミテワたちは Kaani Lions
Secondary School という寮制の高校に行っているのですが、
それぞれの学校で、私たちのマゴソOBOGクラブのメンバーたちがリーダーになって、とても活発にいろいろな活動をしています。
ジャーナリズム&ディベートクラブ、ボーイ&ガールスカウトのチーム、ボランティアクラブもマゴソOBOGクラブが作りました。
スポーツでも、女子たちが州大会に出場。
そしてマゴソお得意の音楽では、今年は全国大会に出場することになりました。

Ol Kejuado High School, および Kaani Sec School
ともに、マゴソ出身生徒が中心になって音楽チームを作り、地区大会と州大会で優勝し、全国大会に出場。学校側も非常に喜んでくれています。
特にKaani
Secに関しては、それまで音楽クラブもなかったので、はじめての音楽活動での好成績となりました。Kaani
Secでは、マゴソ出身生徒の人数が多くなってきて、他の生徒たちや学校全体に良い影響を与えていると、校長先生からも非常に喜んでいただいています。
全国大会は7月25日から28日までです。
また結果をお知らせします。

セカンダリー生徒たちの出場種目は、以下です。

Ol Kejuado High
*アクロバット伝統曲(トニーがリーダーのチーム)
*マサイダンス(オドンゴ、オビリ、ジョージがリーダーのチーム)
*トニーのソロ・ラップ部門

Kaani Sec
*ソロ・詩の朗読部門(バイオレット、ノラ)
*民謡部門
カンバ、キシイ、ルオ(Form4の生徒以外、全員が参加している)

マゴソスクールも小学生部門で全国大会に出場しますので、会場で会うことをみんな楽しみにしています。

この子どもたちが、このような楽しい高校生生活を送っていることには、実はとても大きな意味があります。
もともと、路上の浮浪児だったり、家庭が崩壊して路頭に迷ったり、働かされて来たり、虐待を受けたり、放置されてヤギのように木の枝を食べて生きていたり(ザブロン談)、そんな人生状況にいた子たちです。
極度の貧困にあった子たちは、人生が楽しむためにあるなどということを実感したことなんか一度もなかったような子たちもいます。
その子たちが、こうして高校に進学できる学力レベルまでたどり着けたのは、本当に奇跡的ともいえます。(本人の努力はもちろんのことですが、マゴソスクールの先生方の尽力には頭が下がります。)
ここまできたら、ほんとに、今までの自分たちの過酷な人生はさておき、とにかく普通の高校生として、思い切り青春を楽しんでもらいたいなと思うのです。
だから、お金がかかっても修学旅行や遠足にも行かせたいし、全国大会にも行かせたいです。
そして将来はきっと、自分と同じような過酷な状況にある子どもたちに対して、支援の手をさしのべられる人間に成長してくれるだろうと思います。
「楽しむ」ということが、人生にとってどれほど大切なことかと、最近つくづく実感しています。

それにしても、オビリやトニーは本当にたくましく、ストリート出身だという過去も、卑下するのではなくむしろ自分の武器にして使っているようで(笑)、「俺たちキベラ組」というかんじで、マンモス男子校でものさばって有名になっているようです。
そして、かなりひ弱なかんじの後輩たちのことを守ってあげているようです。

というわけで、マゴソOBOGクラブをこれからもよろしくお願いします。
11月~12月には、このマゴソOBOGクラブと密に交流するスタディツアーも組んでいますので、ぜひ皆さん彼らに会いに来てください。

早川千晶

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