Fri, December 15, 2017

★キベラスラムの治安状況について★


皆さんこんにちは。
最近のキベラスラムの治安状況に関して、皆さんにお知らせとお願いがあります。
講演に来てくださったりインターネットで映像や情報を見てくださった方々で、自力でキベラスラムまでやってきてマゴソスクールを探してキベラの中を訪ねてこられる方が最近とても増えています。
これまでも何度かお願いをしてきたのですが、今回は特に、皆さんの身の安全のために心からお願いいたします。どうか、キベラスラムやマゴソスクールをお訪ねになりたい方は、必ず事前に私にご連絡いただき、警察官の警備を付けている私たちのスタディツアーにご参加いただいて訪問していただくよう、心よりお願い申し上げます。

「それでも自分は旅慣れているから、まったく問題ない」
「みんな賑やかに生活をしているように見えるスラムだし、平和そうに見えるし、まさか昼間に何も起こるはずはないだろう」
という軽視は、絶対にしないでください
スラム地区というのは貧困地区ですから、非常に貧しい人々が暮らしており、その中には、貧困ゆえに犯罪にかかわっていく若者たちや、子どもたちが誘拐されて洗脳され強盗団の組織の中に取り込まれ、武器を持たされて末端の捨てゴマとして使われている男の子たちもいます。
スラムの多くの人々は、貧しさの中で一生懸命働きながら生き抜いている心優しい庶民ですが、そんな人々は武器も持たず無力です。スラムの中は人口密集地で、想像もできないような様々な悪が潜伏できる奥深さがあります。スラムの人々は精一杯、地域住民の結束と自助努力により自分たちのコミュニティの治安を保とうと努力していますが、彼らは武器を持たない庶民です。銃の暴力を前にしたら、誰もが無力です。
スラムの中を歩いているとき、自分では気づきませんが、とてもたくさんの目があなたを見ています。あなたが武装した警官を警備に連れているかどうかは一目瞭然です。無防備な人を襲うのは簡単です。彼らはスラムの中を知り尽くしているので、いくらでも逃げ道を知っています。
最近増えているのは、インターネットでマゴソスクールを見た人が写真をプリントアウトして、タクシーでキベラスラムの入り口までやってきて、その写真を見せながらスラムの中でマゴソスクールを訪ね歩いてやってくる人々です。それは非常に無防備で危険な行動ですので、絶対に自力で来ようとしないでください。映像でいかに楽しそうに明るく見えても、マゴソスクールは貧民街の真ん中にありますから、その周辺は、犯罪が日常茶飯事に起こるのが現実です。武装強盗に襲われるとき、周りの人々は助けたくても助けることはできません。絶対に自力でスラムの中に入らないでください。
私たちが主催しているスタディツアーは、銃を持った制服警官3名に前後左右を護衛してもらいながら行っています。この制服警官は、私たちが常日頃親しくしているキベラを管轄している警察官ですから、非常に協力的です。マゴソスクールやキベラスラムを訪問したいときは、必ず、スタディツアーに参加して訪問するようにしてください。

今年ケニアは大統領選挙の年ですから、特に選挙の年には治安が悪化します。また、底辺の貧困層の経済状態の急激な悪化や、昨年後半からさかんに行われているスラムの強制撤去の影響で、治安が悪化しています。
ですがこれは警察官の護衛をつければ安全が守られるのですから、軽視せずに、必ず十分な治安対策をして旅をするようにしてください。治安対策をしっかりすれば、楽しく安全な旅を満喫していただくことができます。

実はこれまで20年以上、ほとんど危険な目に合ったことはなかった私も、ついにガンポイントの強盗に遭遇しました。3日前のことです。
私はスタディツアーのお客さんや訪問者を連れているときには必ず武装警官の護衛を付けていますが、自分の用事でキベラに行くときは、警官の護衛を付けたことはありませんでした。キベラスラムの中は庭のように知り尽くしていますし、知り合いや友人もたくさんいます。だから危険を感じることは今まで一度もありませんでした。
ですがその私でもガンポイントに合ったのだから、警備を付けていなければ誰でも遭遇する可能性があります。

どのような状況だったか軽くお話しします。ご参考までに。
1月は私たちにとってとても忙しい月で、ケニアは新学期ですから昨年末に卒業した生徒たちの高校入学のための準備でここのところとても忙しかったです。
ところが今月はじめにキベラのソウェト地区が強制撤去されたこともあり、ホームレスも増え、盗難や武装強盗が頻発しているので気を付けるようにと友人の警官たちからも言われていました。先週はマゴソの近所の小学校の校長先生(ケニア人、スラム住民)がいつもの道で襲われ、身ぐるみはがされたということだったので先週はミーティング時も警官に同行してもらいました。
その犯人が逮捕され、近所の治安は回復したように見えるという話でしたので、3日前、マゴソスクールでミーティングをするために私、アマニヤアフリカのティカ所長の石原輝くん、永松真紀さんの日本人3名で一緒にマゴソスクールに向かって歩きました。午後1時です。
念のために、マゴソから2名の警備員(若者たち)にキベラの入り口まで来てもらい、一緒に歩きました。
私たち3名とも、キベラスラムには非常に慣れていて、しょっちゅうマゴソへの道を歩いています。ですが今回は念のために注意しようと3名一緒に待ち合わせをして中に入りました。
マキナ地区を抜けて線路に出て、そこからマシモニ地区に降りていこうと狭い路地の坂を下っていたときのことです。
この路地は幅が狭く、一列になって歩くしかありません。そのように一列になって歩いていたところ、目の前に、青年が2人、立ちはだかっていました。(このときは2人に見えたのですが、実際は3名だったようです。)
目の前の青年がシャツをめくりました。すると、腹のところに拳銃がはさんでありました。それを手に取り、拳銃を上にかかげ、それから私たちに銃口を向けました。「すべて出せ」と言いました。
不幸中の幸いで、私のすぐ右横には、さらに小さな路地への入り口がありました。銃口を向けられた瞬間、瞬時に踵を返してその路地へ飛び込みました。その路地の奥まで走りこんでいくと、私が知っているおばちゃんの住まいの入り口が右側にあります。そこに飛び込み、私の後ろからも真紀さんとキデカがぴったりくっついて飛び込んできて、すぐに木の粗末な扉を閉めました。そして中で息をひそめました。
奇跡的に私のバッグは盗られませんでしたが、私以外の2名の日本人はバッグを盗られました。ポケットに入っていたものも、腕時計も盗られました。
一瞬の出来事でした。いくら部屋の中に潜んだとしても、スラムの小屋の粗末な木の扉ですから蹴飛ばせばすぐに破ることができます。そこまで追いかけられなかったのはある程度取ったので満足したからでしょう。すぐに姿を消しました。
それから次の瞬間には、マゴソスクールから先生たちやママたち全員が走ってやってきて、それからキベラの警察官たちもすぐに駆けつけてくれました。
ですが犯人たちはすでにスラムの奥深くまで走り去ったあとです。

それからあとは警察官たちが近所の住民たちに聞き込みをしていき、皆さんとても協力的で私たちに同情してくれました。
その日の夜にはスラムのママたちからお悔やみのSMSが届いたり、心配して泣きながら電話がかかってきたりしました。
また、翌日の早朝には、続々とマゴソの近所の人々が、私たちに協力したいとマゴソにやってきてくれて、できる限りの情報を提供してくれたり、スラムの中を捜索していってくれました。それにより、3名のグループのうち1名が見つかり、住んでいる家や家族まで特定することができました。いま他の2名も特定していき、警察官が逮捕に向かっているところです。
しかしこのようにアクションが早かったのはなぜかというと、私と、石原輝君と、真紀さんというマゴソスクールをずっと支援してきた大切な人たちをこんな目に合わせてしまったという近所の人々のショックと、申し訳ないという気持ち、それによってみんなが協力を惜しまず、素早いアクションで奔走してくれたおかげでした。
普段なら、スラムの中でこのようなことが起きても、なかなか警察は来てくれないし、近所の人々は問題に巻き込まれたくないから見て見ぬふりをしたり、口をつぐんだりするのが普通です。そうしなければ報復が怖いし、スラムの中で生きていくことはできません。
それがスラムの現実です。

今回私たちは不幸中の幸いでした。怪我もなく、被害もたいしたことはありません。
ですがあらためて、さらに治安対策を強化しなくてはいけない、そして私たち自身も気を引き締めていかねばと強く思いました。私たちは長年ケニアに住んでいるので、普通に歩いているときでも常に前後左右、上下と、注意しながら歩く癖がついていますが、日本から来たばかりでまったく何も知らない純真無垢な観光客が歩いていたら、簡単に狙われてしまいます。
どうか絶対に、自力でスラムの中を歩くことはしないでくださいね。
訪ねたい人は必ず連絡をしてください。いつでも気軽にご連絡ください。
chiakinairobi@gmail.com
ケニアの携帯電話             +254-722-718291
早川千晶

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