Sun, July 23, 2017

マゴソ TV 8 Tetea mtoto ~子供を守って~


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マゴソTVの新しいクリップです。今回は重たいテーマの曲にあえて挑戦しました。
曲を作ったのは、キベラスラム出身のミュージシャン、ジョン・オニャンゴ・オティエノ。
信じがたいスラムの現実から彼は目をそらさず、その痛みをあえて歌にしたジョンの心に、僕は胸を打たれました。

2008年、ケニアが大統領選挙後の暴動で大荒れした年の、やっと落ち着きを取り戻した年末、キベラの寺子屋、マゴソスクールとジュンバラワトトの子供たちと共に、マゴソスクールの中庭をスタジオにしてレコーディングしました。
子供たちにとっても辛い現実を呼び起こす曲、中には歌いながら涙ぐむ子もいましたが、あえてその悔しさや悲しみを全力で歌に込めて歌おうと、皆で真剣に録音に取り組んだ曲です。

映像の撮影は2011年末から年明けにかけて行いましたが、その時、キベラで撮影中に強盗に襲われ、カメラと撮影道具一式を失い、顔面を強打され怪我を負いました。
相手は銃を持った5人組の若者たちで、自分の真後ろで空に向かって銃声が轟いたときは、生きた心地がしませんでしたが、幸い命だけは無くさずにすみ、また子供たちにも怪我はありませんでした。

様々な犯罪がはびこるスラムですが、その背景にはこのような場所を作り出している世界の仕組みというのがあり、不当に住む場所やまっとうに生きる権利を奪われている人たち大勢がいて、この世界の中でいやおうなしに犠牲になっていっているという現実があります。

僕らを襲った5人組も、まだ20歳前後の若者たちで、そのうちの3人は警察に撃ち殺されたと後になって聞き、何ともやるせない気持ちになりました。

犯罪に手を染めることは、もちろん許しがたいことですが、彼らにもしまともな仕事があり、人間として全うな生活や権利が認められていたら、果たして犯罪を犯す必要があっただろうか。

犯罪は、被害者にも加害者にも苦痛をもたらします。
今回は被害者の立場や痛み、精神的なダメージというものを身をもって体験しましたが、不当な世界の搾取の仕組みの中で、僕たちは知らず知らずに加害者になってしまう危険性も十分にあります。

しかしそれは、僕らの望んでいる世界ではありません。

世界をより良く変えていくために、何を考え、どう行動するか、何にお金を使い、何に使わないか、何を選択し、何を選択しないのか、そんな一人一人の一つ一つの小さな行動がたくさん集り、世界を変えていく大きな原動力になっていくのだと思います。

性犯罪が多発しているスラムでは、善意のある人々が立ち上がり、『黙ってないぞ!性犯罪撲滅キャンペーン』が行われていて、マゴソスクールの子供たち先生たちも、積極的にこの活動に参加し、多くの人々の前でこの歌を通してメッセージを伝え続けています。

大西マサヤ

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