Wed, August 22, 2018

キベラから脱出する人々  by 大西 匡哉


キベラから脱出する人々  by 大西 匡哉     2008年01月03日06:34

今日もキベラに行ってきた。

途中通りかかったカワンゴワレでも激しい暴動の痕跡がそこら中に見られた。

ダゴレッティコーナーではキバキ就任の発表がされた日は暴徒達が暴れたが、その後は落ち着いているという。

サテライトというキクユ人の多い地域に住むルオの友達の家にも行ってきたが、彼らも無事だったようだ。
食べるものに困っているようだが、何とか元気だった。

ジャムフリにすむ友人は昨日も夜まで銃声が聞こえていたが、それ程ひどくはならなかったといっていた。

レッドクロスがジャムフリパークで食料の配給をしていたという。
ジャムフリパークはキベラから逃げてきた人々が400人以上いて難民キャンプのような状態になっている。

キベラに着くと荷物を抱えて出ていく人たちが多いことに気付く。
皆明日の混乱を察知して逃げ出しているのだろう。

路地には昨日よりもさらに人がごった返していた。
野菜の道売りをしてるおばちゃんたちや、危機に備えて食料を買い込んできた男たち。
頭にありったけの荷を詰めた風呂敷を載せて、子供たちの手を引きながら歩き去るママたち。

マゴソの人達も昨日より明るい。
昨日は静かによく眠れたという。
しかし皆腹を決めている。いよいよ明日だという事を。

テレビではECK選挙管理委員会の職員が不正を認める発言をした。
ODMとPNU双方からかなりのプレッシャーをかけられ、公正な選挙などできる状態ではなかったといったらしい。

当選した議員たちをキバキ大統領が招集をかけたが、ODMの議員たちはステイトハウスには行かず、
自分たちの事務所に集まったという。選挙で不正を犯した大統領の招集などODM派が聞くわけが無い。

そして明日のODMの集会は断固決行するという。皆ウフルパークに集まるように呼びかけている。

それからルオの友人の荷物を大量に預かった。
彼の住んでいるキベラプラザのオーナーがキクユなので、その建物が標的にされている。
実はこのキベラプラザ、カテンベが闘病中にずっと住んでいたところなのだ。
絶対にこの建物を放火してやると、ルオの過激派に脅され、皆あわてて荷物をまとめて逃げ出していた。

闘病中から手術後まで何かと面倒見てくれたこの建物に住むババペッティは、カテンベと一緒にモンバサに避難していた。

このキベラプラザの前には野菜や果物や古着から日用雑貨まで何でも安く手に入るトイマーケットという賑やかなマーケットがあったのだが、
暴動で全て焼け野原になってしまっていた。

焼け跡には真っ黒に焼け焦げたトタンや燃え残った店の柱だけがただ虚しくたたずんでいた。

ムンギギと呼ばれる殺し屋集団も昨夜キベラに出没したらしい。
鍛え上げられたドレッドのキクユの若者たちで、バンギを吸いながらパンガで殺戮をして回るとても恐れられている集団だ。

今日はマゴソやその近所の子供たちやママ達、ジュンバラワトトの子供たちやその兄弟たちが13人我が家に避難して来た。
中にはこの4日食べるものも無く、子供たちだけでじっと耐えていた子もいる。

リリアンやウォルターたちは学校を守るためにマゴソに残った。

というわけで今うちには物と子供たちがごった返している状態です。

今みんなで晩御飯を食べ、眠りに着いたところ。

上の子たちは下の子達の面倒をほんとに良く見る。

ミレレでソロを歌っているエミテワやアギーもいる。

みんな疲れただろうからゆっくり休んでほしい。

明日は朝からどんなことになるのだろうか

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