Tue, June 19, 2018

ODMマスアクション3日目     by 大西 匡哉 


ODMマスアクション3日目     by 大西 匡哉    2008年01月19日07:33
18日。デモ3日目。朝から雨が降り続き気温も少し低めだ。 

エルドレッド、キスム、モンバサ、ナロック、タイタタベタなど、各地でマスアクション。
死者や負傷者が出ています。ルオだけでなく、マサイやナンディ、タイタ、ルイヤなどいろんな民族が立ち上がっている。
エルドレッドでは病院にまでティアガスが打ち込まれた。兵士たちはスワヒリ語がわからなかったらしい。おそらくウガンダ兵と思われる。
一方ナイロビのダゴレッティでは、キクユが平和を求めるデモをし、ティアガスで蹴散らされた。
マザレ、カリオバンギでも激しい戦闘。兵士たちが家に中まで入ってきて発砲。ママや子供たちが泣き叫んでいる。

まだ銃声が響く中、今日はマゴソまでたどり着けた。子供たちは下校した後だった。
こんな中でも子供たちは学校に来ている。昨日は42名、今日は30名の子供たちが登校してきた。
中には銃声にもなれたといっているものもいる。投石が当たり、怪我をした子もいる。
ティアガスの目と鼻に突き刺さる匂いも、キベラでは当たり前になってしまっている。
銃声はキベラの奥のほう、カトゥエケラ地区から聞こえてくる。
昨日カトゥエケラでは列車が脱線し、食料の入った貨物が襲われた。群集が線路を引っぺがし、持ち上げている映像がテレビでも流れていた。
選挙以来戦場と化したキベラでは、食糧難と物価の高騰で皆はらを空かせている。
ODMの本拠地であるキベラには赤十字など食料援助も入っていない。

今日の戦闘はキベラの奥深くで行われている様子。
マゴソの2階から見渡すと遠くにティアガスの煙が上がっている。
小高い線路上に神戸先生発見。今日も偶然現場で会った。ODM集団に混じって警察に発砲され、あわてて非難してきたという。
マゴソのリリアン達は皆元気そうだ。しかし顔では笑っていても消耗しているに違いない。
キベラの中を歩いていても、銃声が響く中、皆笑って声をかけてくる。大変な状況だからこそ、笑顔が大事なんだと思った。

昨日衝突があったDCオフィス前にもどると、兵士を乗せたトラックがキベラに入ってきた。
そしてある群集が戦闘の起こっているカトゥエケラから、布に包まったけが人を運んでやってくる。(写真1)
人々の顔に怒りがにじみ出ている。
「おい!写真を取れ。これがキバキのやっていることだ。」
男たちが運んでいる体を地面に下ろし、布を広げた。(写真2)
「銃で撃たれたんだ!実弾でだ!こんなことをキバキはやっている!俺たちが何をした?」
頭部前面をえぐられた男の遺体。(写真3)
言葉も出ない。
「俺たちは絶対許さない!今日は徹底的に警察と戦う。」ある男が吐き捨てるように言う。
「ここで起こっていることを外に伝えてくれ!俺たちはこんな目にあっているんだ!」と別の男が泣きながら訴える。
生々しい写真で申し訳ない。掲載するかどうか迷ったが、男たちの伝えてほしいという意志を汲んで掲載する。
目をそらしたくなるような現実が実際に起こっているのだ。

今日キベラではもう一人、兵士の銃弾に倒れた。14歳の少女だという。トイプライマリーに通う8年生だった。

ケニアのメディアでは報道で人道的に訴えかけている。これ以上の殺戮をしてはいけないと。

ナイロビタウンでは1:30過ぎ、ジャミアモスクから祈りを終えて出てきた回教徒デモ隊がGSUに攻撃され、1人死者が出ている。

その他モンバサで1人、マザレ、カリオバンギで2人、ナロックで5人。
ナロックではマサイの人々が弓矢で兵士と戦っている。マサイのママが叫ぶ。
「私たちマサイもライラと共にある。私たちの答えはライラだ!」

エルドレットではデモが成功したと伝えられた。デモ隊の要求はキバキのステップダウンと再選挙の要求。ODMの要求は筋が通っている。

KNCHR(ケニア・ナショナル・コミッション・オブ・ヒューマン・ライツ)は、キバキは23万票差でライラに勝ったとされているが、
36万票において立証が出来ていないと非難している

マザレでは連日の雨により川が増水し、男が一人流され、人々と兵士が協力して助けていた。
助けられた男は
「ODMもPNUも関係ない、俺たち人間は神様がお作りになった。みんな平和を求めているんだ。」

昨日ケニア入りしたベンジャミンムパカ元TZ大統領とネルソンマンデラの夫人グレイスマイケルが双方と対話を始めている。
コフィアナンは来週火曜日到着予定。

この3日間で、キベラや各地で傷つけられた人々の怒りは頂点に達し、収まりがつかないところまで来てしまっている。
ODMの要求は筋が通っているのでキバキが折れない限り状況は変わらないだろう。
一方キバキは経済の建て直しで、自身の支持層のサポートを失わないよう必死だ。

巷ではマスアクションが来週も続けられるとも噂されている。

国際社会の介入で不正が正され、戦場が日常化しつつあるキベラその他各地に、早く平和が訪れることを願ってやまない。

(編者注:本文中にもありますように、刺激的な写真ですが、泣きながら伝えて欲しいと訴えたケニアの人の意思を尊重し掲載いたしました)

 

 

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