Thu, October 18, 2018

平和を願う人々  by  大西 匡哉 


平和を願う人々     by  大西 匡哉       2008年01月21日04:13

ナイロビは一日雨だった。
長崎大学の皆川先生が一週間分のマゴソの給食を支援してくれました。皆川先生ありがとうございます。
米10キロを担ぎながら、ぬかるんだキベラの道を歩く。
一緒に運ぶリリアン、オモンディ、チュチュ、ワマルワは、4日ぶりにキベラの外に出たそうだ。

今日は日曜日、あちこちの教会から太鼓と共に歌声が響く。

マシモニユース(ゴスペルグループ)でベースを歌うオデロの職業は警察官だ。
彼はODMをサポートしており、選挙でもライラに投票したが、ここ数日いやいやながらタウンでのデモ鎮圧に駆り出された。
もちろん発砲などしなかったが、同胞がティアガスを撒かれるなか、心中複雑な心境で仕事をしたという。

昨日キベラで、対立するグループ双方から、200名以上の女性たちが集まり平和集会を開いた。

リーダーで、4児の母であるアニャンゴさんが、ディストリクトオフィサーに切実に訴えた。

「殺された14歳の少女はプロテスタントですらない。警察の無差別な発砲で何の罪のない子供まで命を落としている。
私たちはキバキやライラたちだけでなく、ルーシー(キバキ夫人)やイダ(ライラ夫人)たちにもいいたい。
彼女達にも愛する子供たちがいるでしょう。私たちにも彼らと同じように愛する子供たちがいて、
その子供たちがここでは傷つけられているのです。
なぜ家の中にまでティアーガスを投げ込まなければならないのですか?こんなことは今すぐやめなければいけない。」

海外からも、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国の9か国が共同で、
「法に厳格に基づいた任務の遂行と過度なあるいは不必要な武力行使を控えること、
とりわけ非武装のデモ参加者に対する殺傷を行わないよう求める」
という声明を発表している。

キスムでの殺傷シーンを報道したKTNなど、危険を顧みずカメラを担いで戦地を走り、取材していたマスコミの果たしている役割は大きい。

今日20日の新聞に、ODMが調査したキバキの不正に関するレポートが、集計表などの証拠写真と共に発表された。
これによると、キバキ票が合計で47万票以上上乗せされ、ライラ表が2700票奪われている。
集計結果が中央に運ばれる段階で票が上乗せされ、さらに中央でも上乗せされている。

選挙管理委員会委員長のキブイトゥも選挙結果に確証が持てないといっているし、不正が行われたのは、誰の目にも明らかだ。

EU、アナンなどの国際仲裁も動き出し、ライラもキバキもこれに応じるといっている。

ODMは政府関係筋企業のボイコットを呼びかけ、来週木曜日に再度マスアクションを呼びかけている。

キベラ、マザレなど、まだ各地で民衆同士の衝突により死者も出ているが、内部から沸き起こっている人々の平和への願いが、
国際社会の正しい仲裁と共に、ケニアに新たな平和を築く道を示してくれるよう願っている。

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